「おおきに」「なまら」「めんこい」——ふるさとのお国ことばには、聞くだけで心がほぐれる温かさがあります。全国の方言にまつわる3択クイズ全30問をお届けします!
教員歴13年・保育士免許を持つ3児の父で、クイズ歴34年の編集長です。施設のレクで出身地の言葉が出ると、ふるさとの思い出話に花が咲き、皆さんの表情がぱっと明るくなる場面を何度も見てきました。最後の点数診断まで、ゆっくりお楽しみください!
📌 このクイズについて
対象:高齢者の方(施設レク・敬老会・回想法・ふるさとの言葉が好きな大人の方も)
所要時間:約10〜15分
使えるシーン:介護施設のレクリエーション・敬老会・回想法・ご家族の団らん・出身地の話題づくりに
こんな方におすすめ:ふるさとの言葉で昔を思い出したい方、各地のお国ことばを当てて楽しみたい方
「印刷して使いたい」「施設のレクや勉強会で配りたい」という方のために、全30問をまとめたPDF版(A4・問題+ヒント+答えのみのミニマル仕様)もご用意しました。下のボタンからダウンロードして、そのままプリントしてお使いいただけます。
【方言クイズ】初級編(Q1〜Q10)|全国の有名なお国ことば
ここからは全30問の答えと解説をじっくり読めるモードです。気になる問題の「答え(ここをクリック)」を開いて、答えの理由や言葉の由来を確かめましょう。施設やご家庭で読み上げる方は、編集長の体験を記した教員メモもぜひご活用ください。
【Q1】関西で「おおきに」という言葉。どんな意味?
① ありがとう
② さようなら
③ おはよう
ヒント:お店でよく耳にする、感謝の言葉です。
答え(ここをクリック)
答え:① ありがとう
「おおきに」は関西で「ありがとう」を表します。「大きに(おおいに)」が語源で、「大きにありがとう」の後半が省略されて残ったもの。お店の名物おかみさんの一言、思い浮かびますね。
【Q2】北海道で「なまら」という言葉。どんな意味?
① とても
② なまける
③ 生もの
ヒント:「なまら うまい」のように、程度を強める言葉です。
答え(ここをクリック)
答え:① とても
「なまら」は北海道で「とても・すごく」という意味。「なまら うまい」で「すごくおいしい」となります。程度を強める言葉で、若い世代にも親しまれています。
【Q3】東北や北海道で「めんこい」という言葉。どんな意味?
① かわいい
② めんどう
③ 冷たい
ヒント:子どもや動物を見て、思わず口に出る言葉です。
答え(ここをクリック)
答え:① かわいい
「めんこい」は「かわいい」という意味で、東北・北海道で広く使われます。孫やペットを見たときに、自然とこぼれる愛情のこもった言葉です。
📝 【教員メモ】保育の現場では、子どもをあやすとき自然と「めんこいねぇ」と口にする先生がいました。お国の言葉は、気持ちがこもると思わず出るもの。施設のレクでも「お孫さんはめんこい?」と尋ねると、ふるさとの言葉で答えてくださる方がいて、場が和みます。
【Q4】九州・博多で「ばってん」という言葉。どんな意味?
① だけど(しかし)
② ばつ印
③ よかった
ヒント:文と文をつなぐ、「でも」にあたる言葉です。
答え(ここをクリック)
答え:① だけど(しかし)
「ばってん」は九州で「だけど・しかし」。前の内容と逆のことをつなぐときに使います。「よかばってん(良いけれど)」のように、文の途中でも活躍します。
【Q5】関西で「ほんま」という言葉。どんな意味?
① 本当
② 部屋
③ 半分
ヒント:「ほんまに?」と驚いたときにも使います。
答え(ここをクリック)
答え:① 本当
「ほんま」は関西で「本当」。「ほんまに?」「ほんまかいな」など、驚きや確認の場面で大活躍します。標準語の「本当」が、関西の音で親しみやすく変化した言葉です。
【Q6】島根の出雲地方などで「だんだん」という言葉。どんな意味?
① ありがとう
② 次第に
③ 段差
ヒント:感謝を伝える、やさしい響きの言葉です。
答え(ここをクリック)
答え:① ありがとう
「だんだん」は出雲地方などで「ありがとう」。「重ね重ね(ありがとう)」という感謝の言葉が、あいさつとして残ったものとされます。やわらかな響きが、心にしみますね。
📝 【教員メモ】「ありがとう」を表す方言は全国にあり、授業で集めると驚くほど多彩です。出雲の「だんだん」、土佐の「おおきに」…。地図に書き込んでいくと、子どもたちは「日本語ってひとつじゃない」と目を輝かせます。
【Q7】名古屋で、お湯などが「ちんちん」。これはどんな状態?
① とても熱い
② 冷たい
③ ぬるい
ヒント:やかんのお湯が、よく沸いた様子です。
答え(ここをクリック)
答え:① とても熱い
名古屋で「ちんちん」は「とても熱い」。「お茶がちんちん」で「お茶が熱々」という意味です。さらに熱いと「ちんちこちん」とも。知らないと戸惑う、名古屋弁の代表格です。
【Q8】北海道や東北で「体がこわい」というとき。どんな意味?
① 疲れている
② こわがっている
③ かたい
ヒント:一日働いたあとの体の状態です。
答え(ここをクリック)
答え:① 疲れている
「こわい」は北海道・東北で「疲れた・だるい」。「今日はこわい」で「今日は疲れた」という意味です。標準語の「怖い」とは違うので、初めて聞くと驚く言葉ですね。
【Q9】関西で物を「ほかす」というとき。どんな意味?
① 捨てる
② 保管する
③ 温める
ヒント:いらなくなった物を、どうすること?
答え(ここをクリック)
答え:① 捨てる
「ほかす」は関西で「捨てる」。「これ、ほかしといて」で「これ、捨てておいて」となります。「放下(ほうか)す」が語源とも言われる、関西では日常的な言葉です。
【Q10】東北で「んだ」という言葉。どんな意味?
① そうだ(その通り)
② 嫌だ
③ 何だ
ヒント:相手の話に、うなずいて返す言葉です。
答え(ここをクリック)
答え:① そうだ(その通り)
「んだ」は東北で「そうだ・その通り」。相づちとして使われ、「んだんだ」と重ねると強い同意になります。短く温かい響きが、東北らしさを感じさせます。
【方言クイズ】中級編(Q11〜Q20)|暮らしに根づいた言葉
【Q11】博多で「これ、とっとっと?」と聞かれたら、何を尋ねている?
① 取って(確保して)あるの?
② 落としたの?
③ とても遠いの?
ヒント:席や物が「確保されているか」を尋ねています。
答え(ここをクリック)
答え:① 取って(確保して)あるの?
「とっとっと?」は博多で「取って(確保して)あるの?」。「と」が続く独特の響きで知られます。「とっとっと」と答えれば「取ってあるよ」。早口言葉のような博多弁の名物です。
📝 【教員メモ】博多出身の同僚が「この席、とっとっと?」と言うのを初めて聞いたとき、意味が分からず聞き返しました。方言は、所変われば通じないこともある——でも、その戸惑いも含めて楽しい。施設で出身地の話になると、こうした言葉で盛り上がります。
【Q12】西日本で広く、机や本を「なおす」というとき。どんな意味?
① 片づける(しまう)
② 修理する
③ 並べる
ヒント:標準語の「直す」とは、少し意味が違います。
答え(ここをクリック)
答え:① 片づける(しまう)
西日本で「なおす」は「片づける・しまう」。「お皿をなおす」で「お皿をしまう」となります。標準語の「修理する」と思って驚かれることが多い、代表的な方言です。
【Q13】中部や西日本で「今日はえらい」というとき。どんな意味?
① 疲れた(しんどい)
② 偉い(立派)
③ 多い
ヒント:体がしんどいときに、思わず出る言葉です。
答え(ここをクリック)
答え:① 疲れた(しんどい)
「えらい」は中部・西日本で「疲れた・しんどい」。「坂道がえらい」で「坂道がきつい」となります。標準語の「立派だ」とは別の意味で使われる、要注意の言葉です。
【Q14】名古屋で「やっとかめ」という言葉。どんな意味?
① 久しぶり
② もう終わり
③ やめなさい
ヒント:しばらく会っていない人への、あいさつです。
答え(ここをクリック)
答え:① 久しぶり
「やっとかめ」は名古屋で「久しぶり」。「八十日目(やっとかめ)」、つまり長い日数ぶりに会う、という言葉が語源とされます。「やっとかめだなも」と言われたら、再会のあいさつです。
📝 【教員メモ】「やっとかめ」が「八十日目」から来たと知ると、子どもたちはとても面白がります。言葉の由来を一緒にたどると、方言がぐっと身近になる。久しぶりに会う方への「やっとかめだなも」、温かい響きですよね。
【Q15】青森・津軽で「どさ?」「ゆさ」。この短い会話の意味は?
① 「どこへ?」「お風呂へ」
② 「どうも」「いいえ」
③ 「誰?」「私」
ヒント:たった一言で会話が成り立つ、津軽弁の名場面です。
答え(ここをクリック)
答え:① 「どこへ?」「お風呂へ」
「どさ?」が「どこへ行くの?」、「ゆさ」が「お風呂(湯)へ」。たった二音ずつで会話が成り立つ、津軽弁の有名なやり取りです。言葉の凝縮ぶりに驚かされます。
📝 【教員メモ】津軽の「どさ?」「ゆさ」は、授業で紹介すると必ず受ける鉄板ネタでした。たった一言で会話が成り立つ面白さに、子どもたちは大笑い。ご家庭や施設でも、出身地ごとの「いちばん短い言葉」を出し合うと盛り上がります。
【Q16】西日本で、給食当番が「机をつる」というとき。どんな意味?
① 持ち上げて運ぶ
② つるす
③ ふく
ヒント:みんなで机を動かすときの言葉です。
答え(ここをクリック)
答え:① 持ち上げて運ぶ
西日本で「つる」は「(机などを)持ち上げて運ぶ」。「机をつる」で「机を運ぶ」となります。学校の給食前、二人で机を運んだ思い出がよみがえる方も多いのではないでしょうか。
【Q17】関西で「さらのシャツ」というとき。「さら」はどんな意味?
① 新品
② 皿のような
③ さらさら
ヒント:まだ一度も使っていない、おろしたての状態です。
答え(ここをクリック)
答え:① 新品
「さら」は関西で「新品・おろしたて」。「さらのシャツ」で「新品のシャツ」、「まっさら」と言えば「まったくの新品」となります。お皿とは関係のない、独立した言葉です。
【Q18】西日本で「ぬくい」という言葉。どんな意味?
① あたたかい
② ぬるぬる
③ ぬれている
ヒント:春の日ざしや、お風呂の温度にも使います。
答え(ここをクリック)
答え:① あたたかい
「ぬくい」は西日本で「あたたかい」。「ぬくいお茶」で「あたたかいお茶」となります。「ぬくもり」という標準語にも、その面影が残っていますね。やさしい温かさを感じる言葉です。
【Q19】関西で「めばちこ」という言葉。何のこと?
① ものもらい(目の病気)
② まばたき
③ めがね
ヒント:目のふちが赤く腫れる、あの症状です。
答え(ここをクリック)
答え:① ものもらい(目の病気)
「めばちこ」は関西で「ものもらい」。目のふちが赤く腫れる症状のことです。この症状は地域による呼び名がとても多く、「めいぼ」「おひめさん」など、土地ごとに個性があります。
📝 【教員メモ】「ものもらい」の呼び方は地域でまるで違い、転校してきた子と話がかみ合わないことがありました。「めばちこ」「めいぼ」「おひめさん」…。同じ症状にこれだけ名前があるのも、方言の奥深さです。
【Q20】広島や中国地方で「たいぎい」という言葉。どんな意味?
① 面倒だ(だるい)
② 大きい
③ 大丈夫
ヒント:何かをするのが、おっくうに感じる気持ちです。
答え(ここをクリック)
答え:① 面倒だ(だるい)
「たいぎい」は中国地方で「面倒だ・だるい」。「大儀(たいぎ)」、つまり「骨が折れる・おっくうだ」という言葉が変化したものとされます。「あ〜、たいぎい」と、つい口に出る言葉です。
【方言クイズ】上級編(Q21〜Q30)|通好みのお国ことば
【Q21】東北や北海道で「いずい」という言葉。どんな意味?
① しっくりこない(違和感がある)
② 忙しい
③ おいしい
ヒント:服や靴が体に合わないときの、あの感じです。
答え(ここをクリック)
答え:① しっくりこない(違和感がある)
「いずい」は東北・北海道で「しっくりこない・違和感がある」。目に何か入ったとき、服がチクチクするときなど、幅広く使えます。標準語ではうまく一言で言い表せない、便利な言葉です。
【Q22】北海道や東北で、豆や食器を「うるかす」というとき。どんな意味?
① 水に浸す(ふやかす)
② 乾かす
③ 割る
ヒント:固いものを、水でやわらかくしておくことです。
答え(ここをクリック)
答え:① 水に浸す(ふやかす)
「うるかす」は北海道・東北で「水に浸す・ふやかす」。「お米をうるかす」「食器をうるかす」のように使います。「潤う(うるおう)」と同じ流れをくむ、由緒ある言葉です。
【Q23】北海道や東北で「ちょす」という言葉。どんな意味?
① さわる(いじる)
② 座る
③ 助ける
ヒント:「あんまり ちょすな」のように注意されます。
答え(ここをクリック)
答え:① さわる(いじる)
「ちょす」は北海道・東北で「さわる・いじる」。「機械をちょすな」で「機械をいじるな」となります。子どもがあちこち触るのを止めるとき、よく使われた言葉です。
【Q24】名古屋で「けった」という言葉。何のこと?
① 自転車
② 下駄
③ 蹴り
ヒント:ペダルを「ける」乗り物です。
答え(ここをクリック)
答え:① 自転車
名古屋で「けった」は「自転車」。ペダルを「ける」ことが語源とされ、「けったマシーン」とも呼ばれます。地元の子どもたちの間では、今も親しまれている呼び名です。
📝 【教員メモ】名古屋に住む親戚の子が「けった、貸して」と言うのを、うちの子は最初きょとんと聞いていました。やがて意味を知ると、得意げに使い始めて一苦労(笑)。方言は、子ども同士の交流の中でも自然に伝わっていくものですね。
【Q25】関西で「いちびる」という言葉。どんな意味?
① 調子に乗る(ふざける)
② 急ぐ
③ 我慢する
ヒント:子どもがはしゃぎすぎたときに、たしなめる言葉です。
答え(ここをクリック)
答え:① 調子に乗る(ふざける)
「いちびる」は関西で「調子に乗る・ふざける」。「いちびりすぎや」で「ふざけすぎだよ」となります。はしゃぐ子どもをたしなめるとき、よく使われる言葉です。
【Q26】関西で道の「どんつき」というとき。何のこと?
① 突き当たり
② 真ん中
③ 曲がり角の手前
ヒント:それ以上は進めない、道の行き止まりです。
答え(ここをクリック)
答え:① 突き当たり
「どんつき」は関西で道の「突き当たり」。「どん」と突き当たって行き止まる様子から生まれた言葉です。「この道のどんつきを右」のように、道案内でよく使われます。
📝 【教員メモ】道案内で「どんつきを右」と言われ、関東出身の私は固まった経験があります。方言は、生活の道しるべにもなっている。施設で道や地名の話をすると、ふるさとの風景まで一緒に思い出してくださる方が多くいらっしゃいます。
【Q27】関西や北海道で「わや」という言葉。どんな意味?
① めちゃくちゃ(台無し)
② わがまま
③ わずか
ヒント:物事がうまくいかず、ぐちゃぐちゃな様子です。
答え(ここをクリック)
答え:① めちゃくちゃ(台無し)
「わや」は「めちゃくちゃ・台無し」。「もう わやや」で「もう、めちゃくちゃだ」となります。関西のほか、北海道や東海など広い地域で使われる言葉です。
【Q28】博多で「せからしい」という言葉。どんな意味?
① うるさい(わずらわしい)
② 忙しい
③ さびしい
ヒント:静かにしてほしいときに、つい出る言葉です。
答え(ここをクリック)
答え:① うるさい(わずらわしい)
「せからしい」は博多で「うるさい・わずらわしい」。「せからしか!」で「うるさい!」となります。「忙しい」と思われがちですが、意味は少し違うので要注意です。
【Q29】東北などで「べこ」という言葉。何のこと?
① 牛
② 帽子
③ へこみ
ヒント:郷土玩具の「赤○○」でも知られる動物です。
答え(ここをクリック)
答え:① 牛
「べこ」は東北などで「牛」を表します。会津の郷土玩具「赤べこ」の「べこ」も牛のこと。首がゆらゆら揺れる愛らしい姿は、厄よけや健康の縁起物として親しまれています。
【Q30】「えらい」は西日本で「疲れた」ですが、標準語では主にどんな意味?
① 立派だ(身分が高い)
② 疲れた
③ おいしい
ヒント:「えらい人」と言えば、どんな人を指すでしょう。
答え(ここをクリック)
答え:① 立派だ(身分が高い)
標準語の「えらい」は「立派だ・身分が高い」。西日本では「疲れた・しんどい」を表します。同じ言葉が地域でまったく違う意味を持つ——これこそ、方言のいちばんの面白さです。
📝 【教員メモ】「えらい」のように、同じ言葉が地域で正反対のように使われるのは、方言の醍醐味です。授業では「どっちの意味かは、どこで使われているかで決まる」と教えました。言葉は土地と暮らしに根ざしている——そう実感できる一問です。
【方言クイズ】あなたは何問正解できた?4段階ランク診断
全30問、おつかれさまでした。正解の数で、あなたの「方言通レベル」をチェックしてみましょう。
🏆 4段階ランク診断
💬 0〜10問|ことば旅・はじめさん……方言の旅はこれから。お国ことばを、ゆっくり味わっていきましょう。
🚌 11〜20問|ふるさとめぐりさん……いいペースです。各地のお国ことばが、ずいぶん身についていますね。
🗾 21〜29問|全国ことば博士さん……お見事です。北から南まで、方言にとてもお詳しいですね。
👑 30問|方言の達人……全問正解、あっぱれです!日本中のお国ことばを知り尽くした、ことばの達人です。
方言には、その土地ならではの暮らしや人柄、歴史までもが詰まっています。耳にしただけで、ふるさとの風景や懐かしい人の顔が浮かぶ——そんな力が、お国ことばにはありますね。このクイズが、ご家族やお仲間と「うちの地方ではこう言うよ」と語り合うきっかけになれば、編集長としてこれほどうれしいことはありません。また次のクイズでお会いしましょう。
